猫の国紀行~マルタ その8
でも、昨年の旅行写真の整理にも随分と時間がかかっています。
今回でマルタの猫の写真も一段落します。
最後に一気にまとめたら、すごく長くなってしまいました。
マルサシュロック(Marsaxlokk)という島の東側にある漁師町。
路地でネコの母子も発見。
子ネコはまだすごく小さいです。
奥に座っているおばあさんに挨拶すると、
ニコニコ笑って、
「猫ちゃん、かわいいでしょ。」と。
彼女はマルタ語しか話さなかったけれど、
そう言ったのだと思います。多分。
母子のそばにいた若いネコ。
同じような毛色だったので、身内でしょう。
同じくマルサシュロックの街角で出会った黒白ネコ。
とても貫禄のある風貌でした。
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滞在中、隣のゴゾ島(Gozo)にもフェリーで行きました。
30分ぐらいの船旅だったでしょうか。
マルタ島から行く時は切符は買わず、ゴゾ島から帰るときに料金を払うシステムでした。
ゴゾ島の中心都市のヴィクトリア(Victoria)の街を歩く三毛さん。
日陰を求めて急いで去って行きました。
涼しい朝夕には、きっとたくさんのネコがいるのでしょうが、
暑い昼間は遭遇率が低かったです。
ネコを撮りたいなら、日帰りでなく一泊すれば良かったかもしれません。
オリーブの木陰で休む白いネコ。
のぞきこんだら、ちょっと驚かせてしまいました。
ところで、マルタの蜂蜜が、とても美味しいことを以前書きました。
蜂蜜はゴゾ島の特産品。
とても良い香りです。
この島のもうひとつが山羊のチーズです。
伝統的な製法なのでしょうか。ハードタイプで美味です!
山羊のチーズが苦手でないなら、おすすめです。
マルタ島の名所ひとつブルーグロット(Blue Grotto)で出会った子ネコの兄弟。
お食事はパスタ。
イタリアに近いマルタは人もネコもパスタをよく食べるようです。
ごはんをあげていた小さな女の子が、
この子たちのママは最近死んでしまったの、と教えてくれました。
子ネコたち、今はもう立派な大人ネコに成長しているかな。
女の子は小学校に入学したてぐらいの年齢。
英語を習い始めたばかりのようで、一生懸命お話してくれました。
地元の人同士ではマルタ語で話しているようですが、みんな英語が上手です。
公用語なので、小さいうちからしっかり学ぶのでしょう。
マルタ語そのものは、アラビア語がルーツの言語で、
看板などを見ても読み方とか全然わかりません。
ブルーグロットは、風で浸食された断崖絶壁と青い海が美しい場所です。
きれいな海なら、入って見たいと思うのは世界共通のようで、
岩場の海岸でも泳いでいる人がたくさん。
入ってみたら、何だか海の塩分濃度が薄いような気がしました。
ちなみにマルタには砂浜はほとんどありません。
マルタでの移動は、主にレンタカーでした。
確かに便利なのですが、マルタの道路事情はそんなに良くありません。
幹線道路を外れるとガタガタ道も多いです。
カーナビで支持されるルートに行くと、「え!?ここを通るの?」と思うようなこともしばしば。
(それでも、日本からカーナビを用意して行けるなんて、今は便利です!)
マルタには高い山はありませんが、マルタ島・ゴゾ島とも起伏が結構あります。
レンタカーはお手頃価格のMT車だったので、坂道発進が大変!
何度かクラッチが焼けるにおいを味わいました。
よく働いてくれたレンタカーの
サイドミラーから見たマルタの空と海です。
驚くのがマルタの人の荒い運転―いえ、すごいドライビングテクニックです。
道路への急な進入、カーブでの追い越し、隙間のない路駐。
間違いなく交通事故が多いと思います。
車で移動中、観光地ではない小さな町で、
楽しそうな光景を目にしました。
かわいいお供と一緒にお食事タイムの奥さん。
野菜たっぷりのヘルシーそうなサラダ。
ネコちゃんたちはツナなどをおすそ分けしてもらっていました。
滞在中よく通った首都ヴァレッタ(Valletta)の公園。
夕方にはたくさんの人が集まってきます。
ネコが触りたくてたまらない、小さな女の子。
しっかり者のお姉ちゃんに連れられてお散歩です。
積極的すぎて、この後茶トラネコさんには逃げられてしまいました。
とてもかわいらしかったです。
公園のネコたちにごはんをあげている地元の女性たち。
ネコの避妊手術には賛成できないけれど、増えすぎてしまうから仕方がないのよ、と
話してくださいました。
色々な意見があるのは、どこも同じなのですね。
(マルタのネコたちはちゃんと手術されている子も多いです。)
マルタは敬虔なカトリック教徒が多い国。
もしかしたら、彼女の思いの背景にはそういうものがあるのかもしれません。
そこまでは聞きませんでしたが。
公園のカフェも店じまい。
夕日に染まりながら、ネコたちもくつろいでいます。
お腹もいっぱいになったのでしょう。
マルタを離れる日の朝、
最初に会ったネコさんに会いに行きました。
ちょうど朝ごはん中でしたが、
相変わらずいっぱい撫でさせてくれました。
また、会いたいね。
マルタは、とても美しくて素敵な国でした。
また訪れる機会があればいいな、と思います。
カメラを向けると気前よくモデルになってくれたネコたち。
親切に話しかけてくださった地元の人たち。
楽しい思い出を持って帰ることができました。
ネコに感謝。
人に感謝。
(おわり)
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tag : マルタ
コメントの投稿
No title
素敵な素敵な写真をありがとうございました。
一緒に旅行した気持ちになれました。
猫の似合う町はやっぱりいいですねぇ!
ありがとうございました。
調子よくなってよかったですね~
一枚目の仔猫、本当に小さいですね。
二枚目の身内猫のゆるんだ顔、警戒心まったくないですね~
猫との遭遇もそうですが、猫を見守る人たちの表情がいいし、人柄が伝わってくるようです。
海外は香港と韓国しか行ったことなく、それも昔で猫と会ったかどうかも覚えてません。
異国の地で猫に会えるのは楽しかったことでしょうね~
Re: No title
猫の似合う町、風景…旅をしていてとても楽しかったです。
たくさんの猫を愛する人にも出会いました。
マルタの旅、長い間お付き合いくださって、ありがとうございました~。
Re: ありがとうございました。
人と猫が自然体で暮らしている…まさにそんな印象の国でした。
猫好きなマルタの人たちは、猫好きな旅行者にも親切でしたよ。いい所でした~。
Re: 調子よくなってよかったですね~
おかげさまで、元気に猫撮りを再開しています。
マルタのことが長引いてしまって、最近撮ったものをアップするのが遅れています~。
またお付き合いください。
この国に住む穏やかな表情猫たち、人々の猫に対する愛情にふれて、とても心が癒され旅でした。
猫を撮ることを目的(の一つ)にして海外に行ったのは初めてでしたが、いい思い出になりました。
No title
脚の調子がよくなってきて良かったですね!
マルタの猫、楽しませていただきました。
今回の記事も興味深かったです♪
写真では、1枚目の子猫ちゃん、ホントにちっちゃくて、
頭と耳が身体に比べてとても大きくて、とてもカワイイ!
9枚目の、小さな女の子が興味を持った茶トラさんは、
夕方の光で毛並みが一層輝いていますね♪
坂道発進でクラッチの焼けるにおいというのも
何となく異国情緒が漂っているようで面白かったですよ (^^)
No title
ありがとうございました!
ますます行きたくなりました。
ネコに感謝! 人に感謝!
イイ言葉ですね!
No title
日本の様に猫たちを「シッ、シッ」と言う人も無くて
優しい人々に羨ましさを感じました
猫たちも優しいお顔をしていていますね
しかしパスタ等は塩分がきつくて猫たちが長生きできないのでは
思ったりしましたが、これはこれで猫たちが幸せであればいいのでしょうね~
通勤猫さんお体の方も順調に回復してるようで安心しました
お会いできるのを楽しみにしています
No title
数多くの猫の写真もさることながら、話の流れがスムーズで旅行している気分にさせていただきました。
ブックにまとめるといい感じになりそうですね。
脚の調子もよくなってきてよかったです。
ネコの撮影ができないのはもどかしい限りだったと思います。
これからもいい写真が見れそうでうれしいです(笑)
でもくれぐれも無理をなされないように。
機会があれば猫写行きたいですね(笑)
Re: No title
マルタの猫、長い間お付き合いくださって、うれしいです~。
1枚目の子猫ちゃん、ほんとうにびっくりするほど小さかったです。
すぐに隠れてしまいましたが…
9枚目の猫を触りたい女の子、すごくかわいかったです。
それにしても、茶トラの毛並みって、太陽の光を浴びるとキレイですよね~。すごく好きなんです。
MT車に異国情緒…今となってはそうですよね~。
ついつい車の話を書いてしまったのは、そう感じたからかもしれません。猫関係ないですものね。
おかげさまで脚も回復し、通勤途中などの猫写も楽しく始めています。
ご心配ありがとうございました。
Re: No title
こちらこそ、長い間お付き合いくださって、うれしいです!
旅ブログのわりには、肝心のマルタの景色はあんまりなかったですけど…
猫が撮りやすくてとてもいい所でしたので、興味を持たれているならぜひ行ってみてくださいね。
Re: No title
長い間お付き合いくださって、うれしいです。
猫を愛する人にたくさん出会えた旅でした。
日本ももっと猫(だけでなく動物全般!)にやさしい国だったらいいのにね。
マルタの猫たちの栄養をご心配してくださっているのですね。
この国の猫たちの多くは、キャットフードを食べていると思いますよ。
もちろん外の子も!
外を歩くと、猫用のフードとお水が家の前によく置いてありますが、カリカリが主流ですね。
港では新鮮なお魚をもらう猫もいるし、手作りのごはんから人間の残り物まで、色々なパターンを目にしましたが…
パスタはお土地柄って感じで、面白かったので載せました。
マルタの外猫たちの平均寿命がどのぐらいかは、聞く機会はありませんでしたが、交通事故はちょっとヤバイかもしれません。
おかげさまで、元気に猫撮りを再開しています。
お会いできるのを楽しみにしています!
Re: No title
長い間お付き合いくださって、うれしいです。
Photobackとかのサービスを利用して、まとめたいと思っているのですが、いつになるかな~。
猫たっぷりの楽しい旅でした。
おかげさまで、いつものように猫写をできるようなりました!
一応、大きいカメラはまだ持たないようにしていますけど。
普通に動けるって素晴らしいですね。
機会があれば、猫写にご一緒したいですね~。
No title
マルタ島の猫は、みんな幸せそうな顔をしていますね!
共棲している人間たちも、みな表情が柔らかです。
児童精神医科医の石川憲彦さんが数年滞在していたそうですが、出来ることならば私も移住したいくらいですね!
Re: No title
長いマルタの旅行記にお付き合いくださって、うれしいです。
ファインダーを通して見たこの国の猫たちの表情は、とても穏やかで愛らしくて、撮っている私の顔も緩みっぱなしでした。
ほんの数日の滞在でしたが、とても過ごしやすい素敵な所でしたよ。
人も親切で、治安がいいし、物価もわりと安くて…何といっても猫にやさしいことが素晴らしいかったです。
こういう場所で暮らすのって、憧れます。